加賀百万石の城下町・金沢。歴史と伝統文化が息づくなかで、芸を磨き、もてなしの心を今に受け継ぐのが金沢の
芸妓の芸事にはいくつか種類がある。
まず覚えなければならないのが「立ち方」(踊り)である。次に「鳴りもの」(お囃子)。
鳴りものには太鼓・鼓・
これらを修めてから覚えるのが「
芸事の稽古は、終戦までは十歳頃から始めたという。
現在では十八歳にならないとお座敷に出られないが、当時は十代前半でのお披露目(初座敷)は当たり前だった。
お披露目までの3〜4年は「たあぼ」(仕込み中の子供のこと)と呼ばれる見習いの時を過ごし、修行をした後にお披露目をする。
経験年数が浅いほど、必然的に稽古に費やす時間は長くなる。
お座敷以外はほぼ"稽古漬け"というのも、決して大げさではない。
金沢伝統芸能振興協同組合は、毎年7月〜8月の土曜日を中心に、無料の「お稽古風景見学会」を実施している。
お座敷とはひと味違った、芸妓さんたちの素顔をかいま見ることができる。
定員は各回三十人程度で、事前の予約が必要。
詳しくは下記まで。
TEL:076-263-1151
芸妓の朝は早い。踊りや三味線、
熱心な芸妓はほぼ毎日、稽古の日程が詰まっている。前日、お座敷がどんなに遅くなっても、翌朝九時から十時の間には稽古場に顔を出す。
踊りの跡に三味線や太鼓といったように、午前と午後に稽古が重なることも少なくない。
午後一時過ぎに午前の稽古を終え、次の稽古場へ走る。それが終わって、午後三時には美容院へ。
20分ほどで手早く整えてもらい、"仕事着"に着替える。
予約がない日でも、急にお座敷が掛かる場合に備えて身支度を整え、お茶屋で待機するという。
4〜5人で2時間遊んだ場合の料金は、「花代」と飲み物代を含め1人あたり2万5000円から3万円という。
時間や芸妓の数によって違ってくるので、あくまで目安と考えて欲しい。
料亭やホテルの宴席に呼ぶ場合は別途、交通費も必要となる。
1週間前には予約を入れるようにしたい。
日時と客の人数、芸妓の数のほか、接待先の関係で日本酒やビールの銘柄指定などもあれば、事前に伝えておくと、当日になってあわてずに済む。
1、2人での利用であっても「お座つき」を考えると芸妓は2人以上必要だ。
要望事項を説明して、女将のアドバイスを仰ぐのもいいだろう。